相談者(法人)は,ある物件の売買交渉を業者と行い,業者から交渉にあたってまず「保証金」として約300万円を預けるように言われ,業者に預けました。しかしその後売買交渉は流れ,依頼者が業者に保証金の返還を請求しましたが,業者は言を左右にして,返還に応じませんでした。
ウッドショックによる請負代金増額について交渉し合意
建築請負契約50代/男性相談前
ご依頼者様は自宅の新築を請負業者に発注していましたが,いわゆるウッドショックによる請負代金の大幅な増額を求められ,困惑していました。
請負業者からは,建設工事請負約款の規定を根拠として,「経済情勢の著しい変動」があったとして増額を求められていました。
相談後
弁護士が入って請負業者側と交渉をした結果,ご依頼者様も了承できる範囲に増額幅を抑えて,契約を続行することで解決しました。
弁護士からのコメント
いわゆるウッドショックによる請負代金の増額は,方々で問題となっているようです。増額を認める契約上の根拠があるといえるのか,増額の合理的理由があるといえるのか,それが立証できるものなのかなどを検討するとともに,ご依頼者様の意向を踏まえ,現実的な解決に着地させることができました。
その他の解決事例
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立退交渉ご依頼者様は,普通賃貸借契約を締結し,営業用物件を賃借していましたが,賃貸人より,建物の建替えを理由に,一定の立退料を支払った上での退去を求められました。しかし,提示された立退料の金額は,ご依頼者様が代替物件を見付けて転居し,当該物件で営業を行うには不十分なものでした。
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漏水事故ご相談者は分譲マンションの一室を賃借していましたが,階下に漏水が起きてしまいました。当初,原因が不明で,加入している損害保険会社に保険対応を依頼しましたが,断られてしまいました。
階下の住民からは早急に修繕等対応を求められ,苦慮されていました。